中国兵士が僧侶装い関与か 暴動でダライ・ラマが示唆

ニューデリー29日共同】チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は29日、ニューデリーで記者会見し、PTI通信によると、中国軍兵士がチベット人僧侶に変装し、暴動に加わっていた可能性があるとの見方を示唆した。

 ダライ・ラマは「数百人の中国兵士が僧侶の衣服を着て、僧侶を装っていたと聞いた。だが、彼らが持っていたのはチベットの刀ではなく中国の刀だった」と述べた。


 29日、ニューデリーで記者会見するチベット仏教最高指導者のダライ・ラマ14世(AP=共同)

 またダライ・ラマ北京五輪を支持する立場を強調する一方、「中国は開催国として人権や宗教の自由、環境を尊重しなければならない」と指摘。米国などが中国政府にダライ・ラマとの直接対話を促していることについて「いつでも受け入れる」との姿勢を繰り返し、「わたしはチベットの独立を求めていない」と強調した。

 中国政府が、チベット自治区ラサを一部外国メディアに取材させ、米外交官らに視察させたことには歓迎を表明し「ラサ郊外での調査もするべきだ」と述べた。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008032901000793.html

元ネタはこれか。http://d.hatena.ne.jp/unagi222/20080322#1206195294

 この報道が真実かどうかは未だ未確認だが、中国側が騒動拡大を扇動するメリットとは何か。
 中国において『チベット問題』とは、日本に置き換えると『在日問題』や『創価問題』『同和問題』などに匹敵する【中国最大のタブー】の一つと言える。その問題が目の上のたんこぶだった当局はこのタイミングでのチベット人僧侶のハンストに憤慨しここで徹底的にチベットを叩いておこうとし、ただのハンストに過ぎなかった物を工作によって、暴動へと拡大して言ったように見せかけ、それを鎮圧すると同時に、ありもしない容疑者を仕立て上げ、片っ端から逮捕、監禁していくと言うシナリオだったんだが、何しろタイミングが悪かったんだろう。チベットに対する抑圧政治を続ける北京政府に対して、国際社会の反発が爆発した格好になった。
 歴史的経緯から見てもチベット独立は正当であり、ダライラマチベット人僧侶の主張にある程度の正当性があるように思える。
中国当局が選別したメディアがラサで取材中、僧侶達が『私たちは暴動なんか起こしていない。』とか『商店を襲撃したり火を放ったりはしていない。』などと取材団に訴えていたが、この問題はもはや情報戦であるがゆえに、我々は情報の選別をする必要がある。

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