胡主席あす来日 超厳戒 都内警備最大6600人 唐招提寺・法隆寺に抗議も

2008.5.5 00:40
 冷凍ギョーザ中毒事件やチベット問題などで、対中感情が厳しいなか、6日、来日する胡錦濤国家主席。首脳会談などが行われる東京だけでも主席の滞在中、右翼団体が170台以上の街宣車を走らせるとみられ、警察当局は都内警備だけで最大時約6600人態勢で臨む。主席は中国にゆかりがある奈良県唐招提寺法隆寺にも足を延ばす予定だが、両寺には参拝を断るよう抗議が寄せられている。警察幹部は「最悪の情勢下での来日。緊張感は極度に高まっている」と話している。

 警視庁によると、胡主席の滞在中、都内での街宣活動を明らかにしている右翼団体は、6日から9日までの4日間で延べ約150団体、約550人。170台以上の車で、街宣するとみられる。

 中国の国家主席は9年6カ月ぶりの来日となるが、長野市北京五輪聖火リレーでも見られたように対中感情は厳しく、極めて難しい警備を迫られそう。警備方針について、警察幹部は「胡主席への直接危害を防ぐのは当たり前。車窓越しや徒歩移動中、見聞きしたことで主席に不安や不快感を抱かせること自体、外交問題化する可能性がある。抗議行為や音を一切、見せず、聞かせずの警備が必要だ」と明かす。

 「長野のような小競り合いは絶対にさせない」(警備担当者)と、宿泊先からの移動に当たり、主席の車両を中心に周囲数百メートル、数キロごとに段階的に“排除線”を設定。不審人物や車への警戒を極度に高めた「面の警備」を徹底する。

 トラブルの芽を事前に摘もうと、警察当局は関東地方での主席の繁華街視察のキャンセルを中国側に要請、了承された。「市民とふれあう繁華街視察を中国は目玉の一つに据えていたが、不審者の接近が完全排除できないという警備上の問題があった」(同)。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080505/crm0805050044001-n1.htm



チベット蜂起弾圧の最高責任者であった胡錦濤の来日に厳重に抗議する!