在留中国人が同時デモを計画、パリ、ベルリン、ロンドンで19日に―欧州

2008年4月16日、フランス・パリ、ドイツ・ベルリン、イギリス・ロンドンの欧州3都市で今月19日、在留中国人が大規模な同時デモを予定していることがわかった。1万人規模の中国人が、「西側メディアの歪曲報道」への抗議と「チベット独立反対」「北京五輪の支持」を世界中に訴えるのだという。人民日報系「環球時報」(電子版)が伝えた。

3都市のうち最大規模のデモが予定されているパリでは、安全面を懸念したパリ警察の要請により、当初計画していたデモ行進からデモ集会に変更された。報道によると、フランスでは最近中国批判の報道が頻発しているため、安全面において楽観視できない状況。一部のパリ在住中国人は、「デモ当日(19日)は銃撃事件が起こる」という差出人不明の脅迫メールまで受け取っている。

ベルリンでは、約2000人の在留中国人が「ドイツメディアの事実と異なる報道に抗議し、騒乱で亡くなった無辜の同胞を哀悼する」をテーマに、国会議事堂の前で座り込みデモを行う予定。ロンドンでも英メディアの歪曲報道に抗議するため、英国放送協会BBC)本部の正門前に1千人を超える在留中国人が集まり、デモが行われるという。(翻訳・編集/NN)
在留中国人が同時デモを計画、パリ、ベルリン、ロンドンで19日に―欧州


中国を取り巻く状況は何とかならないものだろうか。この「チベット問題」を簡単に振り返ってみると、チベット側が中国の圧政にハンストで抗議し、これを中国当局が武力鎮圧しここで重大な人権侵犯があった。それを受けて西側メディアが一斉に中国当局を批判を始め、これに対し、中国側は「よそ者は口を挟むな」と言わんばかりに、「チベットは完全な内政問題」と発言。
そんな中、ダライラマ14世は「チベットは独立を望んではいない。高度な自治を求めている」と発言し、これに対し中国側は「ダライはうそつき。暴力行動の黒幕はダライ一派だ」と断罪。その後ダライは「暴力がこれ以上拡大する事があるようなら政治的立場から退く」と発言。_____________とまあこんな感じか。

 かなり激しい情報戦ではあるが、ここはやはり中国共産党。これまで数々の捏造をしてきた過去があるため、その発言一つ一つに
何の説得力も信憑性も無いのがかわいい。更に近年の軍備費増強や中国経済の台頭など、各国に危機感を抱かせるまでの大国になった中国に反発を強めている。それもこれも西側諸国はすべて分かっているんだろう。

 だがダライラマをはじめ、チベット亡命政府の発表もすべて鵜呑みには出来ない部分があるのは否めない。これは中国当局がラサなど騒乱発生地域を完全に立ち入り禁止にした事で、両政府の発表を第三国が確認する事が出来ないためだ。このため中国政府も強気な発言を連発できる。

 しかしこのタイミングでここまで大規模な抗議活動を中国側がする必要があるのだろうか。というか、中国人であるが為、その強烈な愛国心?でやらざるを得ないんだろう。何れにしてもこの抗議活動で更なる各国の反発を買うのは必至で、これは火を見るよりも明らか。こうなっては解決の糸口を見出すどころか、混乱拡大の一途を辿る事しか、想像できない。 
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