ジャーナリスト釈放せよ 世界の新聞が対中スクラム

今年8月に北京五輪を主催する中国政府が多数のジャーナリストを拘禁している問題で、世界新聞協会(WAN)が被拘禁者の釈放を求めて、世界中の新聞社などに中国に対する抗議広告の掲載を呼びかけている。海外ではすでに多くの新聞社が広告を掲載した。さらに多くの新聞社が同調し、中国政府への圧力が高まることをWANは期待している。(田北真樹子)

 「次の五輪を観戦するつもり?」

 「中国は誰も破れない記録を保持する」

 WANが作成した広告は2パターン。いずれも、中国で報道や言論の自由が奪われている惨状を詳述している。

 WANの調べによると、現在、中国で30人以上のジャーナリストと約50人のインターネット反体制派が服役中で、国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」もほぼ同じ人数を確認している。いずれも、中国政府による農民の土地の強制接収の告発や、政府の腐敗などを報じたケースという。

 今回のチベット騒乱でも中国は、海外メディアによる現地取材を一切拒否している。「国境なき記者団」が発表した2007年の世界報道自由度ランキングによると、中国は169カ国中163位。五輪を取材する外国メディアの間でも、取材への影響を懸念する声が強い。

 WANは、中国が2002年、五輪主催にあたり「すべての側面においてオープンになり、国際基準に従う」と表明したことは全く守られていないと指摘。「実際は表現の自由への弾圧を強め、果敢に口を開いた者の投獄やいやがらせを続けている」として、報道や表現の自由への対応に改善が見られない点を非難している。

 WANによると、キャンペーンは昨年11月から開始し、英語のほか独仏、アラビア語など10カ国語で広告が作成されている。インターネットを通じて世界の新聞社などに広告の掲載を呼びかけており、これまで米紙「USA TODAY」、ポーランドの無料紙「メトロ」、英地方紙「バーミンガム・メール」などが広告を掲載したという。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080324/chn0803241912008-n1.htm

>「実際は表現の自由への弾圧を強め、果敢に口を開いた者の投獄やいやがらせを続けている」
おいおいwこれっていつの時代の未開の国だよw
■参考
世界報道自由ランキング
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%A2%83%E3%81%AA%E3%81%8D%E8%A8%98%E8%80%85%E5%9B%A3